事務局ブログ

10戸で守る美しい棚田―日之影町楠原集落

中山間界の新人、Doん子です。
そろそろ冬の足音が聞こえる季節になりましたね。

先日いきいき集落のひとつ、日之影町の楠原(くすばる)集落に行って参りました。
国道218号線・中村トンネルを出たところから山手に車で走ること約15分。
まず目に飛び込んできたのはこの大パノラマ。
この日は朝冷え込んだこともあり、一部に霧がかかっていました。

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楠原集落は沢づたいに散在する10戸からなっており、
目の前には見事に手入れされた棚田が広がっています。
急峻な地形を切り開いて、四方の棚田をこんなに整然と並べて作るなんて、もう神業に近いですね。
路肩に車を止めてしばし美しい風景に見とれていたら、コンコンと車の窓をたたく音。
集落代表者の福川さんでした。
「私たちには当たり前の風景なんですけどね」と福川さん。
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楠原集落では、道路の環境整備や季節ごとの催しなどをみんなで協力して行っています。
宇納間大祭や春祭り、夏祭り、十五夜祭りなど、代々行われてきた旧暦での催しを大切にされています。
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福川さんに楠原神社を案内していただきました。
鳥居をくぐると右手に小さな石像が並んだ小屋が。これは一体・・・
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福川さん「茶屋ですよ。集落を訪れたお客さんをもてなすところです。」
楠原集落では旧暦6月15日から8月15日までの2ヶ月間、各世帯が当番で毎日この茶屋でお茶を振る舞うそうです。時間は当番の家によってさまざま。

石段を上ると神社本殿があります。
毎年12月第1土曜日にこの本殿と公民館で神楽を奉納するそうです。
Doん子、公民館で初めて神楽で使う鈴を持たせてもらいました。
手にずしっときます。これを両手に持って数十分舞い続けるって、結構持久力いるなぁ。
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山々に囲まれた10戸の集落。
美しい棚田と心のよりどころとなっている神社、そして長い間続いてきた季節感ある営みがあるとっても素敵なところでした。

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以上、守り継いでいくことのすごさを感じて楠原集落を後にしたDoん子でした。


日時:2017年11月 2日 11:18  投稿者:事務局

秋だけに秋元集落(高千穂町)へ

中山間界の新人、Doん子です。


10月も終わりに近づいたある日、高千穂町秋元集落に出かけてきました。
高千穂町中心部から車で30~40分、途中離合が難しい道路をいくつもくぐり抜けてたどり着く山間部の集落です。平成29年6月現在で世帯数39を数えます。

(東日本ではあまり通じませんが、車のすれ違いのことを西日本では「離合」といいます。中山間界の新人にとっては、山道の離合の難しさは一大問題!)


 集落の入り口には水車があり、きれいな沢が流れていました。

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 中山間界にちょっと詳しい方ならご存じのとおり、秋元はただの集落ではありません。
この立地と規模ですが、年間数万人単位で外部から観光に来られます。
集落内に特段大きなレジャー施設があるわけではありません。ただ、この四季折々の自然と集落の方の元気と人柄、そして行動力が多くの人を秋元に引きつけています。

この日も、いかにも観光客らしき20~30代の女性が車でDoん子の前を通り過ぎて行きました。
パワースポットとして口コミで人気がある、秋元神社に向かったようです。

秋元神社は建盤龍命(たていわたつみのみこと)が創建し、1683年に現在の地に創立したと伝えられています。拝殿が鬼門(北東)を向いていることから大きなパワーがやどると言われているパワースポットなんです。もう少しすると御神木の銀杏も見事な黄色に染まるそう。

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 この食堂は地域のおばちゃん達が3年ほど前に始めた食堂。集落のメインストリート沿いにあるものの、以前は空き屋でした。そのままにしておくのはもったいないと、10人の女性が3年ほど前に一年発起。
 うどんランチ600円が売りです。梅干し、油みそなどおばちゃんたちが作った手作り品も買うことができます。
今年の神楽もここで奉納されるそうです。
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 集落内には、2人の飯干さんがそれぞれ作った民宿があります。
なんと、4分の1ほどが外国人観光客の宿泊なんだそうです。
この日の晩もフランス人の夫婦が泊まりに来ると話しておられました。
その内の1軒を実際に見せていただき、Doん子も納得。
こんなソファーに座って山々をのんびり眺められるなんてすてき!

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特に欧米の方は、複数泊滞在しながら集落を散策したり、秋元を起点に周辺観光をされる方が多いとのこと。山の中だからできる、贅沢な時間の使い方ですね。

また、株式会社高千穂ムラたびでは、この地域でとれるお米と湧き水を使った甘酒とどぶろくを生産。若者の雇用にもつながっています。
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 「あと2週間もすると、山一面が色づいてきれいになりますよ」と飯干さんの言葉。
秋のお出かけに山間の集落を訪れてみては?!


以上、たくさんのエネルギーをもらって、山道をトコトコ帰ってきたDoん子でした。








日時:2017年10月30日 11:02  投稿者:事務局

ジビエ女子が語る その②

中山間界の新人、Doん子です。
前回に引き続き、ジビエ女子会の模様をお届けします。

【西米良産の「1点モノ」づくり 小牟田 明歌音さん】
続いて登場したのは、小牟田 明歌音さん。
新富町出身で、一度都会に出て働いた後、宮崎に戻ってくることを決心、
現在は西米良村で地域おこし協力隊として活動されています。


西米良では「上米良地域資源活用活性化協議会」でジビエの活用を進めていますが、
食べるだけではなく、皮も活用できないかと取り組みを進めています。

女子会では、長時間流水で獣の皮を洗い流し、
国内の業者さんになめしてもらった後、
小銭入れや印鑑入れ、ピアスや髪飾りなどの小物に加工する様子を話されていました。

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彼女が手がける作品はとってもカラフル。
女性ならではのセンスが光ります。
しかも触ってみるととっても革がやわらかい!
「同じ赤色をつけようと思っても、捕れた個体の皮やなめしの状況で同じ色にはならないんです。
 まさにどれも1点モノなんですよ。」


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先日はクラウドファンディングに挑戦して、見事、工房を立ち上げの資金獲得に成功しました。
「村のおばちゃんたちが小遣い稼ぎができるような工房にしたいんです」そんな夢を語ってくださった小牟田さん。これからの展開が楽しみです。


【やっぱりジビエでやりたかったんです 藤木 浩美さん】
五ヶ瀬町鞍岡でトマト農家を営む藤木浩美さん。
キッチンスタジオまで持つ藤木さんは、
研究を重ねてイノシシ肉でトマトソースを開発・販売されています。
この日の女子会では、このジビエソースをのせたバケットがテーブルに並びました。

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最大の隠し味は五ヶ瀬・祇園山の4億3千万年前の地層から湧き出る水。
この古代からの贈り物をソースに加え、おしゃれな小瓶で売り出し中。

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「都会のデパートで対面販売をするんですが、お客さんにイノシシの肉ですって言ったとたんにハードルが数段上がるんですよ。そもそも食べるものじゃないって思っている人が意外と多くて。それでも、牛肉や鶏肉じゃなくて、自分が育った山々の恵み、ジビエでやりたかったんです。」と藤木さん。

トマトとともに、藤木さんのふるさとに対する真っ赤な情熱がつまっているんですね。


この日の宴は、お客さんからも質問が続出。いいコミュニケーションの場にもなったようです。
以上、熱気あふれるジビエ女子会の会場から、Doん子がお伝えしました。




日時:2017年10月23日 11:23  投稿者:事務局

ジビエ女子が語る その①


中山間界の新人、Doん子です。
先日、宮崎市内某所の飲食店で「ジビエ女子会」なるものが開かれると聞いて行ってきました。

「ジビエ」って・・・
そもそもジビエって何なの?ここ数年なんとなく聞いたことはある言葉ですが、
Doん子も事務局に来るまでは、ちゃんと調べたことはありませんでした。

農林水産省のホームページを見ると、
「ジビエとは、狩猟で得た自然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化」とあります。

日本ではいシカ、イノシシが挙げられますが、実は狩猟の対象となっている野ウサギやキジなどの野生鳥獣もジビエに入るらしいです。

この日のメニューは、シカのローストやシシ肉のパスタなどジビエづくし!
どれも臭みはなく、ヘルシーで独特の味わいがあって大満足^o^

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この日のメインはジビエ料理だけではありません。

狩猟とかシシ肉・シカ肉というと、
なんとな~く田舎の男性ばっかりの世界と思っていませんか?
そんなイメージを見事くつがえしてくれたのが
この県内のジビエ美女3人による、熱いジビエトーク。

この女子3人、ジビエを世に広めるべく、実にかっこよく活動されているのです。


【狩猟集団の裏方 松田 陽子さん】

オレンジの安全服に身を包んで登場したのは、
延岡市でジビエの加工・販売を行っている会社にお勤めの松田陽子さん。
猟犬の訓練や狩猟に使う通信機器の販売に携わっているそうです。

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彼女がまず観客に見せたのは、
イノシシの猟の模様をハンターの目線につけたカメラでとらえた映像。
超急峻な道なき山の中を、ハンターが息を切らせて走って行くと、
突然、2頭の猟犬がイノシシにかみついたまま斜面を滑り落ちてきました。
犬にかみつかれてヒーヒーとのたうちまわるイノシシ。

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初めて見る猟の風景はとても緊迫感がありました。
同時に、こうやって捕まえたおいしくジビエをいただけることがありがたく感じました。

松田さんに猟犬用のGPS付きの首輪とその受信機を見せていただきました。
なんとマイクもついており、無線を通じて、犬の位置どころか猟犬の息づかいや
獲物の声も拾って届けてくれるそうです。狩猟もハイテクなんですね~
これが持ってみると結構重い。これを首に巻いて走り回る犬さんも大変じゃぁ。

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16人のハンターが所属する狩猟集団のサポーター役として活躍する松田さん。
「狩猟とジビエについてもっと多くの人に知ってもらいたい」と語ってくれました。


その②につづく。










日時:2017年10月19日 09:18  投稿者:事務局

高原町初!いきいき集落 下後川内地区


中山間界の新人、Doん子@事務局です。
9月に入って夏の暑さもやっと一段落しましたね。

先日、高原町の下後川内(しもうしろがわち)地区が、
町内で初めて「いきいき集落」に認定されると聞いてお邪魔してきました。

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下後川内は都城市にほど近い、田園風景広がるのどかな地区。
9月1日、下後川内多目的集会施設で「いきいき集落」の認定証交付式がありました。

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中山間地域の元気な集落を認定する「いきいき集落」。
156世帯380人の下後川内地区では、
全戸参加で旧暦七夕前後に行う道路の環境保全活動「七夕道つくり」や
世代間の交流が積極的に行われています。

今年8月12日~13日には、下後川内を含む後川内地区で
住民手づくりの夏祭りが行われ、お盆を前に帰省した方々も含めて盛り上がりました。
中山間盛り上げ隊もお手伝いに出動しました。詳しくはこちらをご覧ください。

(祭りの写真)


集会施設前にある倉庫壁面と、施設から道路を1本隔てた空き地には、
昨年、造形作家 松下太紀さんによって創作された石を使ったアートが。
地元の祓川や用水路を流れる水の音にヒントを得て作られたそうです。
この一角も下後川内の住民の皆さんで管理されています。

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無事、認定証といきいき集落の旗もお渡しすることができました。
皆さん笑顔がすてきな下後川内地区より、Doん子がお伝えしました。


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日時:2017年9月 4日 13:00  投稿者:事務局

高千穂・落立神社夏祭りに潜入


中山間界の新人、Doん子です。
先日、中山間盛り上げ隊員として高千穂町の落立神社夏祭りに参加してきました。



 落立(おちだち/地元の発音では「おったち」)神社は、1508年に現在の高千穂町岩戸の三田井右京大夫右武が再建。安産と防火の神様と伝えられています。
 杉の巨樹がたくさんあり、なんとも趣のある神社です。



 毎年夏祭を開催していますが、境内の参道には急な階段があり、若い担ぎ手が近年少なくなったことから、安全面を配慮して御神輿は人の手ではなく軽トラックで運んでいました。

  ところが今年、御神輿行列に域内外の若者、高千穂高校サッカー部、そして中山間盛り上げ隊も加わって御神輿が約10年ぶりに参道を通ることに!
 地元の人のテンションもいつもより上がります。